“プロトタイプは決して1台だけ作られるわけではなく、耐久試験用、落下試験用、熱対策試験用といったように、複数を発注するが普通だ。同じスペックのものを複数用意する場合もあれば、部品の組み合わせを変えたモデルをいくつも用意し、その中から最適解を選ぶこともよくある。
後者のケースにおいて、製品の企画担当者は、量産型に採用する可能性がまったくない部品を組み込んだスペシャルモデルを密かに発注する。「こういう部品の組み合わせも試したいから、ちょっと1台オーダーメイドで作っておいてよ」といった大義名分で、製品化できない特注品をこしらえるわけだ。そして、評価試験はそこそこに、終わったあとで自分で引き取って私物化する。市販されておらず、量産品の性能をはるかに上回る、スペシャルモデルが手に入るのである。文字通り、企画担当者の「役得」だ。
この背景には、プロトタイプは会社の資産としては計上されても、在庫としては計上されないという“からくり”がある。企画担当者が「プロトタイプは評価試験終了後に廃棄しました」とか「バラして別の試験に使ったので、組み上がった形では現存していません」などといった理由を社内に通せば、俺仕様なプロトタイプがまるまる手に入ってしまうのだ。予算を管理している企画担当者本人がこれをやると、たいていの場合は発覚せず、トータルで動かす金額の大きさからするとたいした問題ではない。
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“八百屋さんで売っているのが野菜、果物屋さんで売っているのが果物?そうではありません。
野菜は「食べられたくない」、果物は「食べられたい」という違いがあると言うのです。
果物は動物に美味しく食べてもらうことによって、果肉は消化されてしまいますが、種は糞と一緒に新しい土地に移動することができます。これは、生命を維持しようする巧妙な仕組みになっているのです。確かに果物の種というのは食べても消化されず、それがまた種を殖やしていきます。
一方の野菜は、食べられたくないので毒を持っています。独特の苦みやえぐみは、蓚酸(しゅうさん)と呼ばれるアクです。ほうれん草は茹でてアクを取る、きゅうりは塩もみにして周りのトゲとアクを取っていく。野菜を効率的に消化するにはひと手間かけることが必要だということです。豆の場合も生だとレシチンという毒があってお腹を壊す。だから煮て食べないといけないのです。
それぞれが生命が生き残るための理にかなった戦略なのです。
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